〜夫婦喧嘩〜

世界に平和が訪れたある日の事。

その日ロックは深夜に帰宅した。

「・・・セリス怒ってるだろうな・・・。」

重い足取りでドアを開けるロック。

「おかえりなさ〜い♪」

「!?」

予想外にもニコニコしているセリス。

「ロックったら遅いんだから心配したのよ。」

「そ、そう・・・。悪かったね・・・。」

ロックの上着を脱がせるセリス。

(な、なんか変だな・・・。)

戸惑いながらも怒ってない様子に安心するロック。

「ところで・・・。」

「?」

「この上着から香水の匂いがするんだけどどういう事かな?」

(し、しまったぁ! 証拠物件を取られた・・・!)

「ん〜? 説明してもらいましょうか?」

ニコニコ顔で詰め寄るセリス。目は笑ってない。

「さ、さあ・・・? 何時の間についたのかなぁ・・・?」

目を泳がせながら必死でとぼけるロック。

「ふふっ♪ とぼけても無駄よ♪」


パチッ

 
セリスが指を鳴らすと奥の部屋から縄でグルグル巻きにされたエドガーが帝国兵に連れられて来た。

「エ、エドガー!?」

「よう、ロック・・・。」

引きつった笑顔を浮かべるエドガー。

「さあ、エドガー。さっき私に教えてくれた事をもう一度聞かせて?」

「・・・私、エドガーとロックは今日サウスフィガロの酒場でお姉ちゃん達と遊びました・・・。」

ボソボソと呟くエドガー。
ロックは顔面蒼白だ。

「ロック、何か言いたい事は?」

「べ、別にいいじゃないか、それぐらい・・・。」

「フレア!!!!!」


チュドーーーーーーーーン!!!!


「ん〜? この口かな? そんな事をほざくのは。」

ロックの口をグイグイ横に引っ張るセリス。

「フェ、フェリス。ほう、はほうは、ふかえはいはふふぁ・・・。」(セ、セリス。もう魔法は使えないはずじゃ・・・。)

そう、幻獣や魔石が存在しない今、魔法も使えないはずである。

「世の中、常識が通用しない事もあるのよ♪」セリスは指をポキポキさせながら

「お・し・お・き・よ♪」

と、死刑宣告を出した。
その夜、ロックとそして何故かエドガーの悲鳴が星空に響き渡るのであった。
 

おわり♪ 


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