メシエ天体カタログとは、フランスのシャルル・メシエという天文学者が作成した星雲・星団・銀河などの天体のリストです。
メシエは、彗星探しに最も興味を持っていたのですが、彗星探しをする中で、彗星と紛らわしい天体(星雲・星団・銀河のことです。小さな望遠鏡で見ると、これらの天体は、彗星のように見えてしまうのです。)が多く、非常にやっかいであったことから、これらの天体のリストを作り始めました。1764年の初めのことです。これがメシエ天体カタログのはじまりです。
以来、メシエは、1771年にメシエ天体カタログ第1巻(M1〜M45)、1781年に第2巻(M46〜M68)、1784年に第3巻(M69〜M103)をそれぞれ発表しました。
このように、メシエによって発表された星雲・星団・銀河のリストは全部で103個なのですが、現在では、M104〜M110までが追加されています。これらのうち、M104はメシエ自身の記録が残っていますが、残りのM105〜M109は、メシエの助手のピエール・メシアンの観測によるものです。これらは、1786年に発表されました。ちなみに、メシエ天体カタログ第3巻の中の20個は、メシアンが発見したものです。最後のM110は、メシエがM31を観測した際に見ているはずであろうとして、1968年になって追加されたのですが、これをメシエ天体に含めない解説書などもあります。
これら110個の天体のうち、M40は重星であり、M102はM101の見誤りである、とされ、また、M91はM58あるいはNGC4571ではないか、など確認できないものもあります。したがって、位置のはっきりしているメシエ天体は「107個」ということになります。
宮崎大学教育学部天文学研究室では、このメシエ天体カタログに記録されている星雲・星団・銀河を、冷却CCDカメラと、通常の写真フィルムを使用して撮影し、オリジナルのメシエ天体カタログを制作中です。まだ、数は少ないのですが、これから徐々に増やしていく予定です。どうぞ、ご期待下さい。