百武(ひゃくたけ)彗星

最終更新日 1996.5.13
 今年(1996年)3月末〜4月初めにかけて地球に接近した百武彗星は、 大変美しい姿を私たちに見せてくれました。今は、太陽への最接近点を 通過し、再び地球へ接近しています(残念ながら日本からは観測できま せん)。

 私たち宮崎大学天文学研究室でも、この百武彗星の観測を行いました。 天気に恵まれず、あまりいい写真は撮れなかったのですが、観測日記と ともに、少しだけ紹介したいと思います。


百武彗星をとらえろ!

−−−−宮崎大学天文学研究室・百武彗星観測レポート−−−−

 3月13日、宮崎大学教育学部屋上の天体ドーム内で、天候の回復を待っていた撮影 隊の前に、百武彗星がついにその姿を現しました。まだ太陽との距離があるため、 尾はあまり発達してはいませんでしたが、ひさびさの大彗星の予感!こいつは期待が 持てるぞ!この日は、準備していた冷却CCDカメラで彗星の撮影を行いました。
 これからどんどん接近してくるので、これは目が離せないですね。
1996.3.13

現在接近中の百武彗星の冷却CCD画像です。画像右側へと伸びはじめた ダストテールが見えます。

・・・・まさかこの先ずうっと天気が悪いなんて、誰もこの時は予想していませんで した・・・・


 4月2日、ようやく天候が回復し、満月に近い月明かりの中、第2次国富遠征隊は 彗星の写真撮影をすることができました。月があまりにも明るく、条件は最悪だっ たのですが、以下のような彗星像を得ることができました。

撮影場所:宮崎県国富町

1996.4.2
 カメラ:Nikon FE2
 レンズ:180mm
 フィルム:FUJI SUPER HG 1600
 露出:20:30〜20:45 15min

1996.4.2
 カメラ:Nikon FE2
 レンズ:180mm
 フィルム:FUJI SUPER HG 1600
 露出:20:51〜20:58 7min


 4月5日、天候が少し回復してきたので、宮崎大学教育学部の天体ドーム内の15cm 屈折望遠鏡と、屋上にカメラと望遠レンズを持ち出して撮影を行いました。ちょうど 百武彗星の付近には、大学周辺の町の明かりがあってなかなかつらい状況なのですが、 どうにか百武彗星の姿を捉えることができました。

撮影場所:宮崎大学教育学部屋上

1996.4.5
 カメラ:Nikon FE2
 三鷹光器15cm屈折望遠鏡
 フィルム:FUJI SUPER HG 1600
 露出:19:30〜19:45 15min

1996.4.5
 カメラ:Nikon F
 レンズ:300mm
 フィルム:FUJI SUPER HG 1600
 露出:19:46〜19:53 7min


 4月11日、今日は、月にじゃまされないようなので、第3次国富遠征隊がまたもや 百武彗星撮影のために旅立ちました。百武彗星が見れるのも、あとわずかとなり、今 回が最後の撮影会になりそうです。標準レンズと望遠レンズを用意し、百武彗星が地 平線に消えていくまで撮影、観望を楽しみました。これまでと違って、月の明かりや、 町の明かりの影響をあまり受けずにすみ、大変美しい百武彗星の姿を見ることができ ました。この美しい姿をみなさんにお伝えできれば良かったのですが、いかんせん写 真撮影技術に乏しい我々なもので、へたくそ写真になってしまい、非常に残念です。 次のヘール・ボップ彗星がやってくるまでには腕を磨いておきますので、ヘール・ボ ップ観測レポートにはご期待下さい。

撮影場所:宮崎県国富町

1996.4.11
 カメラ:Nikon
 レンズ:50mm
 フィルム:FUJI SUPER HG 1600
 露出:19:57〜20:04 7min

1996.4.11
 カメラ:Nikon
 レンズ:300mm
 フィルム:FUJI SUPER HG 1600
 露出:20:09〜20:21 12min


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