ヘール・ボップ彗星

最終更新日 1997.1/25


 ヘール・ボップ彗星は、1995年7月23日に、アメリカのアマチュア天文家のアラン・ヘールさんとトーマス・ボップさんが発見し、この2人の発見者の名前から、「ヘール・ボップ彗星」と命名されました。

 1996.5.7現在、ヘール・ボップ彗星は木星軌道付近にあり、太陽へと接近してきています。来年(1997年)の春には、肉眼で見えるくらいに明るくなるだろうと期待されています。普通の彗星の場合、木星軌道付近というたいへん遠い距離にあるときには、暗くて見えないものなのですが、ヘール・ボップ彗星はすでに見えています。彗星そのものが、かなり大きいからだと予想されています。それで、今世紀最大の彗星になるのではないか、と期待されているのです。



 1996.8.31現在、ヘール・ボップ彗星は木星軌道と火星軌道の中間点付近まで接近してきています。光度(明るさ)も5等級程度まで明るくなっていて、空がきれいなところでは、肉眼で見ることが可能になっています。双眼鏡があれば十分観測することができるでしょう。
 ヘール・ボップ彗星は、核(彗星の本体)の直径が約40キロメートルもあると言われています。有名なハレー彗星の核の直径が約15キロメートル程度ですので、いかに大きな彗星か、ということが分かります。


 1997.1.25現在,ヘール・ボップ彗星は,太陽までの距離が1天文単位(地球と太陽までの距離)を切り,どんどん太陽に近づいています.

 これまでの予想ほど光度(明るさ)は上がっていませんが,現在3等級ぐらいはあり,早朝の東の空で見ることができます.双眼鏡があれば十分観測することができます.
 宮崎でも,早朝の東の空でヘール・ボップ彗星の姿を見ることができます.ヘール・ボップ彗星の大まかな位置がこちらです.海岸沿いに住んでいる人は,少し早起きして海岸に行くと水平線近くに見ることができるはずです.
 宮崎でヘール・ボップ彗星を見るには,日の出が7時18分ですので,その1時間前,6時ぐらいまで見ることができます.探し方は,ほぼ真東の低い位置にある「わし座」の1等星「アルタイル」を探し,そこから上の方へ双眼鏡を動かすと見つかるはずです.だいたいの位置は下の画像を参考にしてください.


これからのヘール・ボップ彗星

 ヘール・ボップ彗星は、1月〜3月中旬までは明け方に見ることができます。この頃には明るくなり、肉眼彗星になっているはずです。3月下旬が最も明るく見え、観測によいのではないでしょうか。5月末までは夕空に見ることができます。


百武彗星をこえるか?

 ヘールボップ彗星は,去年の春にやってきた「百武彗星」とくらべて,かなり大きな彗星です.ですが,百武彗星ほどの長い尾は期待できないようです.理由は,大彗星になる条件がヘール・ボップはうまく整っていないからです.大彗星になる条件は,3つほどあります.

1.地球に近づくこと.
百武彗星は地球に1500万キロまで近づきました.ですが,ヘール・ボップ彗星は,地球に一番近づいたときでも1億9千万キロ(地球と太陽の距離の1.3倍)離れています.
2.太陽に近づくこと.
彗星は太陽に近づけば近づくほど,明るい尾が長くのびます.ヘール・ボップ彗星は,あまり太陽には近づきません.
3.彗星自体が大きいこと.
ヘール・ボップ彗星は,大きさは過去最大級です.この条件だけは十分満たしていることになります.
 このように,ヘール・ボップ彗星は,あまりいい条件を持ってはいません.百武彗星を超えるのは難しそうです.ですが,彗星自体が大きいので明るくはなります.また,長く観測することもできます.それに,ひょっとすると予想より太陽に近づいたり,突然明るくなる可能性もあります.彗星の予想は難しいので,予想が外れて,期待以上にヘール・ボップ彗星が成長するといいですね.これからのヘール・ボップ彗星に注目しましょう.


ヘール・ボップ彗星の予想位置1(福原直人さん作)


ヘール・ボップ彗星の予想位置2(厚木市子ども科学館

ヘール・ボップ彗星の明るさの予想

ヘール・ボップ彗星 観測用データ(位置推算表)



 私たち宮崎大学天文学研究室でも、ヘール・ボップ彗星接近に向けて、 さまざまな観測プロジェクトを予定しています。このヘール・ボップ彗星ホーム ページも、新しい情報が入ったら、すぐに更新していく予定です。ご期待下さい。


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